モロッコ、ベルベル語で「神の国」意味するマラケシュ。世界遺産にも登録されているマラケシュ旧市街(メディナ/The Medina)から北東へ約6kmの自然豊かな環境に建つモロッコ最高級ホテルのひとつ「クサール・チャーバー」。4ヘクタール(4万m2)という広大な敷地に7000m2のホテル建築が建ち、そのホテル内には、わずか12室のスイートルームのみが存在するという優雅なつくりのホテル。その宮殿のような佇まいと洗練されたインテリアデザインはこの上なく美しく、夢の世界へ迷い込んだかのような素晴らしいつくりとなっている。「THE HARIM SUITES」ペルシャ語で宮殿の中の小さな居住空間という意味をもつ客室は、12室それぞれが異なるデザイン。ほのかに色彩が加えられた漆喰の壁や石の柱、丸窓二連アーチにアラベスクなど、現代のイスラム建築とでも言うべき理性の効いた客室デザインは、素晴らしく美しく、正に宮殿のなかにいるかのようである。ホテルの広大な庭園には随所に池などの水辺が設けられ、ノマド風のテントが張られたテラス、プールなども備わる。また、自家栽培の野菜やハーブを用いたフランス料理を客室、ガーデン、テラスのいずれかの場所で楽しめ、ターキッシュバス(トルコ風呂)、美容トリートメント、マッサージが受けられる施設もある。中心部であるマラケシュ旧市街からは少し離れているが、欧米やアジア諸国では触れることのできないイスラムの伝統文化を受け継ぐ美しいホテルである。 |